太平洋側の東北4県(青森、岩手、宮城、福島)を縦断する自然歩道「みちのく潮風トレイル」を歩く「みちのく潮風トレイルウォークin名取withポケモンローカルActs」(環境省など主催、報知新聞社・読売新聞社など後援)が25日、宮城・名取市で行われ、全国から531人が参加した。環境省東北地方環境事務所の中島尚子所長は「みちのく潮風トレイルは、2019年に1000キロを超える1本の道としてつながりました。
今回のコースは東日本大震災で甚大な被害を受けた閖上(ゆりあげ)地区を発着点とした4キロと8キロ。商業施設「かわまちてらす閖上」を中心に復興が進んでいる被災地や、トレイルの拠点となる名取トレイルセンターなどを巡った。前夜から降り続いていた雨は午前9時30分のスタート直前にやみ、参加者は心地よい潮風を感じながら歩みを進めた。
閖上地区在住の永谷景子さんは長男・一誉くん(9)、次男・讃芽くん(6)とともに4キロのコースに参加。「子どもにもちょうどいい距離で、豊かな自然を感じられました。復興が進んでいると思いましたし、歩いているとみんなが活気づく。いいイベントでした」と笑顔で話した。ゴール地点では大人気アニメ「ポケットモンスター」のピカチュウ、ラプラスとの記念撮影も行われ、賑わいを見せていた。