◆全日本大学駅伝関東推薦校選考会(24日、神奈川・レモンガススタジアム平塚)

 1万メートルのレースを各校2選手ずつ4組のレースを行い、全8選手の合計タイムの上位7校が本戦(11月2日、名古屋市熱田神宮西門前~三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前=8区間106・8キロ)の出場権を獲得する。

 2024年1月1日から今年5月17日まで1万メートル公認記録の上位8人の合計タイム上位20校が出場。

各校2人ずつ4組の1万メートルのレースを行い、8人の合計タイムの上位7校が本戦出場権を獲得する。留学生は登録が2人以内、出場が1人以内。

 昨年の本大会で初優勝した国学院大をはじめ、駒大、青学大、創価大、早大、城西大、立大、帝京大の上位8校はシード権を持つ。関東勢は計15校が参戦する。北海道1校、東北1校、北信越1校、東海2校、関西3校、中国四国1校、九州1校で計25校が出場。日本学連選抜(東海を除く全国7地区学連からの選抜)と東海学連選抜がオープン参加する。

 昨年の伊勢路で9位の東京国際大、12位の中大、13位の東洋大など、今季の第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)ではシード権(10位以内)を持つ強豪校を含めた20校が伊勢路行きの7枚の切符を争う。

 申し込み記録1位の中大は、今年1月の第101回箱根駅伝1区区間賞の吉居駿恭(4年)が2組、同2区9位の溜池一太(4年)は4組に出場する。

 申し込み記録10番目の東京国際大は、先週にチームスカウトの不破亨さんが亡くなったため、ユニホームに喪章をつけて出場する。

 今年の箱根駅伝9位で継続中としては最長の20年連続でシード権(10位以内)を獲得した東洋大は、申し込み記録11番目。3組で藤宮歩(4年)から緒方澪那斗(4年)に当日変更された。昨季の学生3大駅伝はすべて欠場したが、今季はエースとして期待される松井海斗(2年)が、箱根駅伝7区12位の内堀勇(2年)と共に最終組を走る。

 申し込み記録6番目で初出場を狙う駿河台大は第2組で長田拓巳(4年)から岡崎樹(4年)に当日変更した。

 申し込み記録16番目の東農大はエースの前田和摩(3年)は4組。前田は昨年5月の日本選手権1万メートルで日本歴代5位(当時)、日本人学生歴代最高の27分21秒52をマークして3位と激走。その後、体調不良などで実戦から遠ざかっていたが、いよいよ約1年ぶりにレース復帰する。小指(こざす)徹監督は前田の調子について「6割です」と説明した。

 第1組は午後6時、第2組は午後6時40分、第3組は午後7時20分、最終第4組は午後8時にスタート。昨年まで6月下旬に行われていたが、今年は暑熱対策などのため、約1か月、早まった。この日の平塚市は気温20度弱で雨。暑さの問題はないが、タフな戦いとなることには変わりはない。

 箱根駅伝の予選会は、一斉スタートのハーフマラソンに12人が出場し、上位10人の合計タイムで競うが、全日本大学駅伝関東選考会は1人の失敗も許されない。駅伝と同様に大きなプレッシャーのかかる。厳しいレースとなる。

 事実上の今季の「駅伝シーズン初戦」の注目度は高く、スタート2時間前から多くの駅伝ファンがスタジアム前で行列をつくった。

 全日本大学駅伝関東選考会の出場校は申し込み記録順で以下の通り。かっこ内は1万メートル8人の平均タイム。

 <1>中大   (28分10秒26)

 <2>日大   (28分34秒95)

 <3>順大   (28分36秒98)

 <4>大東大  (28分43秒60)

 <5>山梨学院大(28分44秒60)

 <6>駿河台大 (28分49秒22)

 <7>中央学院大(28分49秒78)

 <8>神奈川大 (28分50秒68)

 <9>東海大  (28分53秒28)

<10>東京国際大(28分55秒54)

<11>東洋大  (28分58秒86)

<12>明大   (28分58秒91)

<13>専大   (28分59秒89)

<14>日体大  (29分0秒48)

<15>法大   (29分0秒78)

<16>東農大  (29分1秒31)

<17>日本薬科大(29分5秒71)

<18>拓大   (29分7秒10)

<19>国士舘大 (29分7秒80)

<20>麗沢大  (29分11秒93)

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