◆マリーゴールド「Marigold SHINE FOREVER 2025」(24日、代々木第二体育館)観衆2450(満員)

 マリーゴールドは24日、代々木第二体育館で旗揚げ1周年記念&高橋奈七永の引退記念大会「Marigold SHINE FOREVER 2025」を開催した。

 メインイベントで“女子プロレス界の人間国宝”高橋が青野未来と引退試合。

高橋は青野に22分4秒、ワンセコンドEXで敗れラストマッチを飾ることはできなかった。

 試合後、高橋は「体スゲェ痛いんだけどさ、もうちょっとやらせてください」と懇願するとエクストラマッチが展開され、1分1本勝負で選手が次々と登場し高橋と戦った。1人目がマーベラスの暁千華、2人目に登場した山岡聖怜が59秒でフォールを奪うと会場は大きなどよめきと拍手に包まれた。3人目が天麗皇希、4人目がプロレスラーになる前に憧れた堀田祐美子、最後はデビュー戦の相手で全女時代に「ナナモモ」タッグを組んだ中西百重で中西をフォールした高橋は異例の引退試合に「歴史に名を刻んだんじゃないかな。これで成仏できる」と万感を込めた。

 引退セレモニーでは、全女時代の2000年につんくがプロデュースしたユニット「キッスの世界」の納見佳容さん、西尾美香さんをはじめ、豊田真奈美さん、愛川ゆず季さん、ロッシー小川代表らがリング上で花束を贈呈、最後に母から花束を贈られ涙した。

 そしてスポットライトを浴びながらプロレス人生がアナウンスされた後にマイクを持った高橋は「本当に最後の瞬間が来ちゃったんだなぁっていうのが正直な気持ちなんですけど。プロレスをやっていて、つらいこと、苦しいこと、しんどいこと…たくさんありました。だけど、それ以上に楽しいこと、笑えること、感動すること…プロレスが私の人生の生きがいでした。

 そしてプロレスが私にパッションを与えてくれました。この私の姿がみんなの何かしらのこれからの歩く一歩になれたら、うれしいんですけど…みなさん!高橋奈七永のパッションが刻まれましたかぁ!刻まれましたかぁ!」

 会場は大「パッションコール」がわき起こった。

 「最高のパッションをありがとうございます。

私とひとつ約束してください。この高橋奈七永のプロレスを忘れないためにも、何か道に迷った時、パッションってつぶやいて勇気を出してぜひ、一歩を踏み出してください。そしたら、必ず今までと違った景色をつかめますから。そんなパッションを今日、みなさんに届けましたぁ!パッション!パッションをとぎらすことなく生きていきますので、最後にみんなでパッション7か条、叫んでください!いいですか!私の後に復唱お願いします」

 7か条を読み上げた。

 「パッション7か条!

 ひとつ、挨拶(あいさつ) 返事を元気よくする。

 ひとつ、人に優しく。

 ひとつ、困ってる人がいたら助けてあげる。

 ひとつ、よく食べよく寝てよく笑う。

 ひとつ、何かあったら相談する。

 ひとつ、逃げない ブレない 嘘をつかない。

 ひとつ、素直であれ!」

 そして最後にこう叫んだ。

 「パッション!ありがとうございました、終わりよければすべてパッション!」

 引退の10カウントゴングが鳴らされ、オッキー沖田リングアナウンサーが「プロレス界の人間国宝!高橋奈七永!」とコールすると紙テープが投げられた。

 ◆5・24代々木全成績

 ▼高橋奈七永引退記念試合~forever Passion~

○青野未来(22分04秒、ワンセコンドEX→エビ固め)高橋奈七永●

 ▼マリーゴールド・ワールド選手権

○王者・林下詩美(16分12秒、ハイジャック・ボム→エビ固め)挑戦者・MIRAI●

 ▼スーパーフライ級選手権

○挑戦者・岩谷麻優(9分58秒、ムーンサルトプレス→エビ固め)王者・ビクトリア弓月●

 ▼団体対抗戦

○彩羽匠(12分14秒、変形ヒザ蹴り→エビ固め)山岡聖怜●

 ▼団体対抗戦イルミネーションマッチ30分1本勝負

○翔月なつみ、石川奈青、ハミングバード、瀬戸レア、南小桃(3―2)川畑梨湖、Maria、宝山愛、彩芽蒼空、暁千華●

○瀬戸(19分26秒、かんぬきスープレックスホールド)宝山●

※瀬戸が1人残り

 ▼天麗皇希復帰戦15分1本勝負

○天麗皇希、田中きずな(8分58秒、アメジスト・バタフライ→エビ固め)後藤智香、勇気みなみ●

 ▼8人タッグマッチ15分1本勝負

野崎渚、○松井珠紗、CHIAKI、メガトン(9分27秒、ダイビング・ダブルフットスタンプ→体固め)ちゃんよた、山中絵里奈、咲村良子●、橘渚

 ▼心希デビュー戦15分1本勝負

○桜井麻衣(12分33秒、STF)心希●

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