◆プロボクシング  ▽ライト級(61・2キロ以下)6回戦 〇丸元大五郎(KO2回2分12秒)スクリット・ナックプリチャ●(24日・インテックス大阪)

 プロボクシングの丸元大五郎(22)=大成=が24日、ダブル世界戦(インテックス大阪)のアンダーカードでライト級6回戦を行い、スクリット・ナックプリチャ(19)=タイ=に2回2分12秒でKO勝ちした。ナックプリチャの戦績は6勝(4KO)3敗。

 元東洋太平洋ウエルター級王者・丸元大成会長(49)を父に持つ大五郎は、1回に左ボディーなどで2度のダウンを奪った。2回開始前には、マウスピースを付け忘れるおちゃめな姿を見せたが、右ストレートで仕留めた。「世界戦と同じ舞台でできて楽しかった」と汗をぬぐった。

 4月20日のデビュー戦は2回TKO勝ち。父から「試合で経験を積め」と、異例の中1か月で2戦目に臨んだ。試合中はセコンドの父から「指導通りに動け!」とゲキを飛ばされた。2戦連続でKO勝ちしたものの、「納得していない。練習も試合も満足したことはない。これから(父の)説教かな」と苦笑い。次戦は9月を予定。「目標は世界のベルトを巻くこと」とリング上で誓った大五郎。父親を超え、世界の景色を見に行く。

(森脇 瑠香)

 ◆丸元 大五郎(まるもと・だいごろう)2002年8月10日、兵庫・三田市生まれ。22歳。父・大成会長の影響で小学1年時にボクシングを始め、中学時代はU15全国大会3連覇。興国から大商大に進み、23年に国体3位、全日本選手権3位。24年度関西リーグ最優秀選手。アマ戦績は30勝6敗。身長178センチの右ボクサーファイター。

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