牝馬クラシック第2戦のオークス・G1(5月25日、東京競馬場・芝2400メートル)はフルゲート18頭で行われ、アンドレアシュ・シュタルケ騎手が手綱を執った4番人気のカムニャック(牝3歳、栗東・友道康夫厩舎、父ブラックタイド)がG1初制覇を飾った。このレース結果を受けて、現役時代に2009年の同レースをブエナビスタで制している元騎手の安藤勝己氏が自身のX(旧ツイッター)でレース分析を投稿した。

 桜花賞の上位組に人気が集まるなか、フローラS覇者のカムニャック勝利に「アルマヴェローチェが上手く、タガノアビーが最内をこすく乗った中で王道の勝ち方。ゴール前で併せなかったのもアタマ差に繋がった」と指摘。さらに「フローラSがギリギリかと思ったけど、そこからプラス体重でふっくら仕上げた友道厩舎も流石」と厩舎力をたたえた。

 桜花賞に続いて2着に敗れたアルマヴェローチェに関しては「ミライはこれしかないって乗り方しとる。今日は運の領域」と見解を示した。人気の一角だったリンクスティップについては「動くの早かった。勝ち馬とかタガノアビーを思えば勿体ない。ミルコは先週の3着が頭に残ってたな」と振り返った。

 また、大外枠から楽にハナへ立ったエリカエクスプレス(10着)は「スピード勝ちすぎとる」と分析。1番人気で9着に敗れたエンブロイダリーは「折り合い面で手こずった」と指摘しながら、「どっちもマイルがベスト」と距離適性について言及した。4着に飛び込んだパラディレーヌについては「強い競馬しとるよ。丹内らしさがあった4着」とたたえた。

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