◆大相撲 ▽夏場所千秋楽(25日、東京・両国国技館)

 東序二段22枚目・岡田(高田川)が東同26枚目・流武丸(武蔵川)を突き落として5勝2敗とし、来場所の三段目昇進が確実となった。

 岡田は立ち合いから突き押しで前に出た。

勢い余って土俵を割りかけたが、踏みとどまり、送り出そうと突っ込んできた相手をかわして白星。取組後は「危なかった…。踏ん張れて良かった」と汗を拭いつつ、相手が引いた場面で引き落としにいかず、攻めた内容に手応え。「師匠(高田川親方)や兄弟子から『今は必要ない。今後を考えた時に前に出る相撲をすることが大事と言われていた。今日引かなかったのは、自分の中でちょっと成長」と実感を込めた。

 岡田は東海大柔道部の出身で、昨年九州場所の前相撲で初土俵。今年の初場所は序ノ口で5勝2敗、春場所は序二段で5勝2敗。今場所も5勝2敗となった。この日は観客席から勝った瞬間に、「5勝力士!」と声が飛んだという。「また5勝2敗。毎回6勝力士、全勝力士になれるように頑張ります」と、一層の奮起を誓った。

 入門のきっかけとなった柔道部OBで21年東京五輪男子100キロ級金メダルのウルフ・アロン(パーク24)には、4勝目を挙げて勝ち越しを決めた際に連絡。「あと1個勝ったら三段目だから。1個勝ったら電話してこい」とハッパをかけられており、「これから電話します」と笑顔を見せた。

 三段目で迎える見込みの名古屋場所(7月13日初日・IGアリーナ)に向けては「今場所で分かったことが多かった。親方の言うことを聞きながら、柔道の時のように自分を研究して、練習のやり方や考え方をもう1回見直したい」と表情を引き締めた。

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