◆第92回日本ダービー・G1(6月1日、東京・芝2400メートル)
日本ダービー・G1(6月1日、東京)は、今春G1の馬券プレゼントで8戦6勝と絶好調の角田晨記者が、レース当日に結論を導き出す。プロローグでは、サトノシャイニングに注目した。
92回目を迎える日本ダービーだが、いまだ親子3代制覇は達成されていない。昨年は単勝2・2倍の人気を集めたキズナ産駒(祖父ディープインパクト)のジャスティンミラノが2着。実に高い壁だ。今年可能性があるのは同産駒3頭、祖父キングカメハメハのドゥラメンテ産駒4頭、レイデオロ産駒2頭の計9頭(抽選対象馬含む)。なかでも皐月賞5着のサトノシャイニングに注目したい。
今回手綱を執るのは、ディープインパクト、キズナを頂点に導いた武豊。歴代最多ダービー6勝を誇るレジェンドがキズナ産駒で同レースに臨むのは初のこと。どうしても期待したくなってしまうのが人情だろう。
もちろんドラマ性だけの話ではない。サトノシャイニングは世代トップクラスの力を示してきた。東京スポーツ杯2歳Sでは落鉄しながらクロワデュノールに0秒1差の2着。きさらぎ賞では後の重賞馬ランスオブカオス、牝馬のトップ級リンクスティップを3馬身離す圧巻の内容だった。
記者は13年キズナのダービーを現地で観戦し、スタンドを覆う“ユタカコール”に涙した経験がある。競馬は血統のドラマ。主演は千両役者が最も似合うのは間違いない。
だが、皐月賞馬ミュージアムマイルを筆頭にライバルたちも強力だ。同2着のクロワデュノールはダービー向きの脚質で、パフォーマンスの上昇は必至。無敗で毎日杯を制したファンダム、京都新聞杯を圧勝したショウヘイなど別路線もスターぞろい。万雷の歓声を受けるのはどの馬か。1週間じっくりと考察していきたい。(角田 晨)