◆女子プロゴルフツアー ブリヂストンレディス 最終日(25日、愛知・中京GC石野C=6642ヤード、パー72)

 プロ5年目の佐久間朱莉(22)=大東建託=がツアー2勝目を挙げた。首位から出て5バーディー、1ボギーの68と伸ばし、大会記録を2打更新する通算20アンダー。

19歳ルーキーの荒木優奈(Sky)との白熱の争いを制し、4日間トップを譲らない完全Vで4月のKKT杯バンテリンレディスに続く勝利を飾った。メルセデスランキング1位に浮上し、「年間女王を目指す」とビッグな目標を掲げた。

 大声援を全身で浴び、佐久間は左手を突き上げた。初日から首位を守る完全V。23年に18アンダーで優勝した山下美夢有を抜き、自ら設定した「20アンダー」を有言実行した。21年のプロテスト合格から初優勝は123戦を要したが、2勝目は4戦で達成。「早いうちに2勝目ができてうれしい。初日(22日)は父の誕生日。いい誕生日プレゼントを贈れた」と笑顔がはじけた。

 1番パー4は「2打、得した気持ち」とチップインでバーディー発進。16番のボギーで荒木に2打差と迫られたが「人の結果を気にしなくなった」と冷静に逃げ切った。師匠で国内最多ツアー94勝の尾崎将司(78)にめでたい報告が続いたが「後半に伸ばせなかったので、また怒られるかな~」と苦笑した。

 今季ツアーで複数勝利は佐久間のみ。メルセデス&賞金ランクはともに3位からトップに躍り出た。「年間女王を目指したい。5(勝)くらいいけたら。メジャーを勝ちたい」。言葉に自信と貫禄がにじんだ。(星野 浩司)

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