◆大相撲 ▽夏場所千秋楽(25日、東京・両国国技館)
大関・大の里(24)=二所ノ関=の横綱昇進が事実上、決まった。結びで横綱・豊昇龍に敗れて全勝Vは逃したが、審判部は打ち出し後、八角理事長(元横綱・北勝海)に昇進を審議する臨時理事会の開催を要請。
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千秋楽の興奮は、新たな時代の到来を告げた。豊昇龍は熱くなる場面でも冷静に対処。右を差して左上手を取って、大の里の当たりを土俵際で回り込み、最後は上手ひねりで転がした。
このコラムでも書いたが、大の里の13日目での優勝は豊昇龍に強烈な刺激を与えた。「闘志に火が付いた」という表現も使った。意地と意地のぶつかり合いは横綱に軍配が上がった。今後は両力士が東西の横綱として千秋楽の結びでプライドをぶつけ合う。まさに“大豊時代”の到来でもある。
若隆景も12勝を挙げた。