◆大相撲 ▽夏場所千秋楽(25日、東京・両国国技館)

 大関・大の里(24)=二所ノ関=の横綱昇進が事実上、決まった。結びで横綱・豊昇龍に敗れて全勝Vは逃したが、審判部は打ち出し後、八角理事長(元横綱・北勝海)に昇進を審議する臨時理事会の開催を要請。

28日に第75代横綱が正式に誕生する。今年初場所後の豊昇龍に続く昇進で、日本出身は2017年初場所後の稀勢の里(現・二所ノ関親方)以来。名古屋場所は7月13日に新会場のIGアリーナで初日を迎える。

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 大の里は打ち出し後、部屋の千秋楽パーティーが開かれた茨城・つくば市のホテルで取材に応じた。昨年元日に能登半島地震が発生し、2月には慰問に訪れた故郷・石川県について、「僕が勇気を与えに行く立場なのに、たくさんパワーをいただいた。泣いている人もいて、何とかこの人たちのためにという気持ちもあったので、結果を残せて良かった」と笑顔で語った。

 師匠の二所ノ関親方は「序盤5日間の入りが良かった。先場所負けている3人一気に前半に当たって、それで一気に流れをつかんだ」と分析。千秋楽で横綱・豊昇龍に敗れたことについては「今後の相撲人生のプラスになるし、そこで負けて慢心しないで、もっともっとという気持ちでやってほしい」と期待を込めた。

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