◆バレーボール 静岡県高校総体 浜松修学舎2―0静清(25日・このはなアリーナ)

 決勝が行われ、昨年と同じ顔合わせとなった男子は浜松修学舎が静清にストレート勝ちして2連覇。3年連続同カードとなった女子は、富士見が三島南を2―0で下して7連覇を達成した。

男子の優勝校は7月末から島根で、女子のV校は8月に岡山で行われる全国大会に出場する。

 最後は修学舎のMB扇谷逞心(3年)が強烈なスパイクを突き刺してゲームセット。2月の県新人戦決勝に続いて静清をストレートで下し、2連覇を達成した。試合後に選手を集めた森貴明監督(67)は「よく踏ん張った」と褒めた。

 不安があった。183センチの斎藤日向(3年)が3月に左足甲を骨折して離脱。186センチの小川湊(3年)も同時期に右足すねを痛め、ベストメンバーを組んでの練習が約2か月できなかった。「勝つイメージが持てなかった」と指揮官。医師のゴーサインを得た小川は、この日は先発したものの、やはり精彩を欠いた。

 そんなチームを救ったのは「経験値」だった。付属中時代の22年夏に全国中学校大会を制したメンバー。大舞台を何度も経験してきた。

土壇場でも慌てない。一方の静清は第1セットで22―20とリードしながら、スパイクのミスなどで5連続失点。「ブロックで圧力をかけました」と関屋幸馬主将(3年)は振り返った。

 全中Vメンバーにとって最後の全国総体になる。1年冬の春高で8強入りも、昨夏はベスト16だった。主将は「ベスト4、そして決勝へ勝ち進みたい」と気を引き締め直した。7月までには負傷者も復帰する。プレーの精度を上げて晴れ舞台に挑む。

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