◆ 最終日(25日・エコパスタジアム)

 女子3000メートル決勝で大谷芽以(浜松市立3年)が9分35秒67で連覇。23日の1500メートルに続き、2年連続で2冠を達成した。

女子200メートルでは、100メートルを制した平野優俐菜(2年)が24秒37で制し、前日の400リレーを含めて3冠に輝いた。

 一気に後続との差をつけて、Vロードを切り開いた。女子3000メートルで大谷が、予定通りのラストスパートだ。「残り500メートルから行くつもりだった」。一気にギアを上げると、2位に7秒以上の大差をつけて9分35秒67でゴール。昨年に続き、1500メートルとの2冠に輝いた。

 スタートから先頭に立ってレースをつくった。残り2周で一度は、同級生の鳥居夕里佳(浜松市立3年)に先頭を譲ったが、得意のラストで抜き返した。課題だった中盤の1000から2000でペースが上がらず、自己ベストの9分20秒30には及ばなかったが、「昨年は、後ろについて最後にかわしたけど、今年は自分で立ってペースをつくって優勝できた。そこは成長したと思う」と、胸を張った。

 今年の3月に大阪で行われた全国合宿に参加した。長距離ではなく800メートルのメンバーに入り、周囲のスピードに戸惑った。

けが明けの影響もあって「全然ついていけなかった」。改めて全国のレベルの高さを痛感して刺激になった。

 昨年は2種目で全国総体に出場したが、いずれも、予選敗退。「今年はどっちも決勝に残りたい」。大舞台で強豪と戦うために、東海総体で全国の出場権を手に入れる。

(塩沢 武士)

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