◆プロボクシング ▽IBF世界スーパーフェザー級(58・9キロ以下)王座決定戦12回戦 エドアルド・ヌニェス―力石政法▽WBO世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・武居由樹―ユッタポン・トンデイ(5月28日、横浜BUNTAI)

 ダブル世界戦の公式記者会見が26日、横浜市内のホテルで行われ、IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦に臨む同級3位・力石政法(30)=大橋=が、世界初挑戦でのタイトル獲得に意欲を見せた。

 対戦相手の同級1位エドアルド・ヌニェス(27)=メキシコ=とともに壇上に並んだ力石は「練習環境も最高で、何不自由なく、悔いなくパーフェクトな練習ができた。

自分のパフォーマンスを発揮して勝つだけです」と意欲を見せた。

 力石は昨年7月にLUSH緑ジムから大橋ジムに移籍。同10月にはジム移籍初戦でアルネル・バコナヘ(フィリピン)に2回KO勝利を飾った。今回の世界戦に向けては、接近戦には元日本同級王者の岡田誠一トレーナー、アウトボクシングには2012年ロンドン五輪日本代表の鈴木康弘トレーナーという、異例の2人指導体制で万全を期した。

 今年3月、兄のIBF世界フライ級王者・矢吹正道(32)=LUSH緑=が当時IBF世界ライトフライ級(48・9キロ以下)王座を保持したまま、IBF世界フライ級王者アンヘル・アヤラ(メキシコ)に挑み、12回TKO勝ち。日本人史上初の2階級同時制覇を達成した。その後、ライトフライ級王座は返上したが、当時、セコンドについていた力石は大きな刺激を受けた。

 ヌニェスは28勝全てがKO勝ちで、KO率は96・6%を誇る強打者。力石は「勝ち星全てがKOは素晴らしいこと。リスペクトを込めてKOで勝ちたい」と力を込めた。

 ヌニェスは「コンディションはパーフェクト。力石選手はKOすると言ったが、さてどちらが先にKOするでしょう?」と切り返していた。

 戦績は力石が16勝(11KO)1敗、ヌニェスが28勝(28KO)1敗。

 前日計量は27日正午から横浜BUNTAIで一般公開される。試合はLeminoプレミアムで独占生配信される。

編集部おすすめ