◆プロボクシング▽東洋太平洋&WBOアジアパシフィック・ライト級(61・2キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・宇津木秀―挑戦者アクトレティ・イェルジャン(27日、後楽園ホール)

 タイトル戦の計量が26日、都内で行われ、2冠王者の宇津木秀(31)=ワタナベ=は61・0キロ、挑戦者でWBOアジアパシフィック同級8位アクトレティ・イェルジャン(26)=中国=は60・8キロでともに1回でパスした。

 宇津木は昨年11月に東洋太平洋王者として、WBOアジアパシフィック王者だった保田克也(大橋)との統一戦に6回TKO勝ち。

2冠王者として初めて迎える防衛戦に「自分のボクシングをして戦うだけ。どんな状況になっても対応できるようにやってきた。油断しなければ大丈夫」と自信をみせる。

 アジア最強を照明するために他の地域チャンピオンとの統一戦を目指し三代大訓(横浜光)との対戦を希望していた。しかし、三代は日本王座を返上し、6月14日に米ニューヨークでアンディ・クルス(米国)とのIBF世界ライト級挑戦者決定戦が決定。ライバルがひと足先に世界への足掛かりをつかんだ。「今は特に(三代を)意識していない。目の前の試合に集中している」と言いながらも、「目標は世界。そのためにも海外に出てチャレンジする試合はしたい。それを実現するための防衛戦だと思う」。前戦はダウンの応酬となったスリリングな展開。その反省から「ディフェンス力を磨いてきた。

(パンチを)もらわないところを見てほしい」と力を込めた。

 戦績は宇津木が15勝(13KO)1敗、イェルジャンは10勝(3KO)4敗1分け。 

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