プロボクシング統括団体の日本ボクシングコミッション(JBC)の事務局職員5人が出退勤を管理するタイムカードを不正操作し、休日出勤手当の水増し支給を受けていたと26日、関係者が明らかにした。JBCは3月から当該職員(うち1人は4月30日で定年退職)を自宅待機とし、処罰規定に基づいて近く処分を決定する。

 JBCの安河内剛本部事務局長は同日、「不正行為の疑惑があって職員に対して調査していること自体は間違いない」と話した。金額や対象人数については明かさなかった。

 5人は土日や祝日の興行で出勤した際、休みの職員のタイムカードも打刻し、働いたように見せかけていた。調査に対し、数年前から行っていたと話しており、別の職員の内部通報で発覚した。当該職員の大半は不正行為を認めているという。

 JBCは水増し支給分の返還を求めるとともに処分を決定するが、安河内氏は「刑事告発うんぬんは、今のところ全く考えていない」と話した。

編集部おすすめ