横審の大島理森(ただもり)委員長(78)は26日、東京・両国国技館での定例会合後に会見し、“大豊時代”到来へ期待を寄せた。大の里の昇進により、来場所は約4年ぶりに番付の東西に横綱が並び立つ。
9人の委員が全員出席した会合はわずか5分で終了。満場一致で横綱への推薦が決まった。大島委員長は「プレッシャーの中で泰然とした相撲をやり抜いた。一致して『文句なし』だった」と説明。池坊保子委員(83)は「野球で言えば大谷(翔平)さんのような、希望の星になってくれるのでは」と願った。(林 直史)
◆横綱審議委員会 1950年5月に設置。好角家の有識者で構成され、昇進問題など横綱に関する案件について日本相撲協会の諮問に答申する。委員の定員は15人以内で現在は9人。任期は2年で5期10年まで。委員長は25年1月から大島理森氏(元衆院議長)が務める。