日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月13日初日・IGアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開き、大の里(二所ノ関)の第75代横綱昇進を決めた。

  茨城・阿見町の二所ノ関部屋では相撲協会から派遣された使者の到着を待って、昇進伝達式が始まった。

相撲協会は使者として出羽海親方(元幕内・小城ノ花)、秀ノ山親方(元大関・琴奨菊)を茨城・阿見町の二所ノ関部屋に派遣。

 午前10時10分過ぎから始まった伝達式では24歳の新横綱は決意の口上を述べた。「謹んでお受けいたします、横綱の地位を汚さぬよう稽古に精進し、唯一無二の横綱を目指します」と口上を述べた。大関昇進時に使用した「唯一無二」の言葉を再び使った。

 大の里は「昨日の昼くらいに自分で何がいいかと…。この言葉しかないと。自分自身この言葉通り頑張るしかない」、口上の言葉を決めた経緯を明かした。 

 26日には日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)が開かれ、夏場所で2場所連続優勝した大関・大の里を、満場一致で横綱に推薦し、第75代横綱への昇進が確定していた。

 大の里は夏場所で大関での2場所連続優勝を果たし、26日の横綱審議委員会で満場一致で横綱に推挙された。初土俵から所要13場所での横綱昇進は昭和以降で最速。日本出身の横綱誕生は、大の里の師匠で2017年初場所後に昇進した稀勢の里(現二所ノ関親方)以来で8年ぶりとなる。

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