◆第92回日本ダービー・G1(6月1日、東京競馬場・芝2400メートル)
日本ダービーが行われる東京・芝2400メートルにめっぽう強いのが堀厩舎だ。過去10年で記録した26勝は厩舎別で最多。
今年出走するファイアンクランツは、堀調教師が管理したドゥラメンテの産駒。こちらも舞台相性がめっぽういい。過去10年で産駒が30走以上した種牡馬で勝率1位の17・2%を記録。22年スターズオンアース、23年リバティアイランドと2頭のオークス馬を出すなど、大舞台の実績も豊富だ。母の父であるハーツクライも種牡馬としてドウデュース、シュヴァルグラン、スワーヴリチャードと3頭の同舞台G1ウィナーを生み出した。これ以上ない血統構成だろう。
プロローグ編でも触れたが、ダービー親子3代制覇はいまだ実現していない。21年8月に世を去ったドゥラメンテの産駒は最後の挑戦。昨年、顕彰馬に選定されたキングカメハメハから続く偉業達成に期待したい。