史上初めてゴルフのジュニアメジャー4冠を達成し「天才少女」と呼ばれる13歳の須藤弥勒(ゴルフ5/太陽自動車)が27日、来週の日本女子レギュラーツアーのヨネックスレディス(6月6日~8日、新潟・ヨネックスCC)で、現行制度としては史上最年少記録となる予選突破を宣言した。
弥勒のツアー参戦は4戦目。
「(開催地の)新潟は父の実家で祖父が住職をしているお寺があり、大好きなところです。食べ物もおいしい。ヨネックスの方々、新潟の方々は本当に優しく、温かく、すごい応援で、やる気いっぱいになります」と弥勒は、ヨネックスレディスでプレーできる喜びを笑顔で明かした。
父・憲一さんは「弥勒には三つの故郷があります。生まれた群馬、育った茨城、そして、子供のころから遊びに行っている新潟です。ヨネックスCCがある長岡市は私が住職代理を務めた親戚の寺があり、新潟市の実家の寺も車で1時間ほどなので、地元感が強く、温かく迎えてくれてありがたいです」と感謝する。
5月の連休を利用し、ヨネックスCCで練習ラウンドを行った。
日本女子プロツアーでは2017年に13歳以上という年齢制限が設けられる以前には2011年の大王製紙エリエールレディスで松原由美が12歳270日で予選通過した例があるが、現行制度としては21年のスタンレーレディスで14歳91日で予選通過した新地真美夏が最年少記録。弥勒が今大会で予選通過すれば、現行制度としては史上最年少記録の更新となる。
「縁が深くて、とても素晴らしい大会のヨネックスレディスで新しい歴史をつくります!」。父の故郷で錦を飾るべく、弥勒は堂々と宣言した。
◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。13歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。