カーリング女子で五輪2大会連続メダルのチーム、ロコ・ソラーレが28日、北海道・北見市のアドヴィックスカーリングホールで新シーズンのスタート会見と公開練習を行った。リードの吉田夕梨花は「昨シーズンはタイトルをとることができなかったシーズン。

ただ、優勝しなかったことで弱さや次のシーズンに必要なことが露呈した。明確になった目標を持って、五輪トライアル(代表候補決定戦)に向けてピーキングを合わせていく」と意気込みを語った。

 吉田夕は昨年5月に、スピードスケート日本代表の新濱立也(しんはま・たつや)との結婚を発表。スピードスケート男子500メートル日本記録保持者である新濱は今年4月16日、石垣島でロードバイクでのトレーニング中に交通事故に巻き込まれ、顔面骨折、左ひざを負傷するなどの大けがを負った。顔の整復手術を受け、今月8日に事故後初めて報道陣に練習を公開し、回復の様子を伝えた。

 この日、吉田夕は新濱の状態について「だいぶ腫れも引いて、だいぶ体的にも回復してきました。少し制限はありますが、今はナショナルチームの練習にも参加できています」と安心した様子。2026年ミラノコルティナ五輪へは夫婦での出場を目指すが、「五輪に向かってお互いがお互いにモチベーションになって進めていることを楽しんでいますし、ちょっとお互いがしんどいなっていう時はお互いの力が良い方向に向いています。全チームが五輪へ向かえる訳ではない。この環境に感謝しながらこの時間を楽しんでいます」とほほえんだ。

 日本のカーリング女子はまだ五輪出場枠を獲得できていない。9月の五輪代表候補決定戦(北海道・稚内)をフォルティウス、SC軽井沢ク、ロコ・ソラーレの三つ巴で争い、勝利チームが日本代表に確定。

同チームが五輪出場枠をかけて12月の五輪最終予選(カナダ)に出場する。

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