俳優の吉沢亮が30日、京都の東寺で行われた主演映画「国宝」(李相日監督、6月6日公開)のジャパンプレミアに共演の横浜流星、高畑充希、寺島しのぶ、森七菜、見上愛、田中泯、渡辺謙らと出席した。

 前日までの雨予報から一転、青空の下で行われた屋外イベント。

国宝に指定されている金堂からキャストが登場すると、615人の観客から大歓声がわき起こった。司会者が「雨雲が吹き飛びました!」と呼びかけると、「晴れ男」を自称する吉沢は「こんなすてきな空間で作品をお届けできる。スペシャルな日だな」と胸を張ってガッツポーズ。横浜は「自分は雨男なので、晴れ男・吉沢亮のおかげで、晴れの場を迎えられて、本当に幸せに思います」と感謝した。

 歌舞伎の女形として芸の道に生きる立花喜久雄(吉沢)の壮絶な生涯を描いた物語。昨年3~6月に撮影を行った京都に凱旋した吉沢は「1年半、歌舞伎と向き合った。この作品は分かりやすく言うと、集大成。『僕の代表作になってほしい』という思いが乗っかった撮影だった。ものすごい覚悟を持っていました」と思いを込めた。

 歌舞伎の舞台シーンなど、試行錯誤しながら撮影された。吉沢が「もう十分に撮ったと思ったら、その先に2倍くらい撮影があった。体力的にも、精神的にも大変でした」と語り、横浜は「こんなに妥協せず、魂を込めてくれる人はいない」と李監督に感謝。

監督は「報われますね。やったかいがあったな」と目を細めた。

 また、吉沢は撮影期間中に起きた宿舎でのハプニングを明かした。「すっごい、でっかいクモが出て、マネジャーさんに来てもらって、退治してもらいました」。渡辺から「それくらい、自分でやりなさい」と突っ込まれると「カメムシは大丈夫なんですけど…」と弱気な一面を明かした。

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