俳優の吉沢亮が30日、京都の東寺で行われた主演映画「国宝」(李相日監督、6月6日公開)のジャパンプレミアに横浜流星、渡辺謙らと出席し、カンヌ国際映画祭のエピソードを語った。

 カンヌでは監督週間に出品され、公式上映でスタンディングオベーションの喝采を受けた。

吉沢は「あの熱狂ぶりが、本当にうれしかった。日本の伝統芸能をベースにしながらエンタメ性も高い作品。どんな評価を受けるのか楽しみな反面、不安もあった。観客のみなさんが集中して見ている空気感がビンビンに伝わって、思いがしっかり届いているなと胸が熱くなりました」と声を弾ませた。

 横浜は「幸せでした。あの光景は忘れることができない。みなさんの心に届いて、幸せでした。ほんの少しの手応えと自信も得られました」。李監督も「上映後のリアクションは、とても熱いものがありました。拍手喝采で『ビューティフル!』という言葉が耳に焼き付いた」と感慨深げ。現地の新聞に「歌舞伎の家の生まれではない映画の俳優が、とてつもない挑戦に挑んで、説得力を生み出した。映像は絵画のような美しさだった。

2025年のカンヌで、最も美しい映画の一つだった」と評価されたことも明かした。

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