A.B.C―Zの橋本良亮が出演する舞台「近松忠臣蔵」が30日、東京・文京区のIMM THEATERで開幕した。
稽古、ゲネプロを終え、本番前に取材に応じた橋本は「本番を迎えるだけですけど、すごい緊張していまして」と吐露。
同じ舞台に立つ事務所の後輩・瀧陽次朗とは、A.B.C―Zの単独公演「ABC座」以来となる共演。瀧は当時、クッキーをもらったことから、橋本には「クッキーおじさん」という印象があったという。ただ、今作を通じて「(見方が)180度変わった」。そんな2人の共通の趣味は米大リーグ観戦で、橋本がドジャース、瀧がパドレスのファン。公演中には両チームの対戦も予定されていることから、橋本は「本番期間、ピリピリしてたら申し訳ないです」と瀧に先に謝っていた。
一方、バディを組む佐藤流司とは舞台「音楽劇『逃げろ!』~モーツァルトの台本作者 ロレンツォ・ダ・ポンテ~」以来、約2年ぶりの共演で「あ、ついにきたかという気持ち」と歓喜。同公演の千秋楽前に上映台本、演出を担当した鈴木勝秀氏から「こういう話がある」と今回のオファーがあったそうで「いいじゃん、いいじゃんって言ってたら実現した。言ってみるもんだな」と笑顔を見せ、「また終わり際に、(次の作品のオファーがあったら「いいじゃん」って)言うかもしれないです」と続けた。
同作は、江戸時代の劇作家・近松門左衛門の末裔(まつえい)・近松洋男氏の「口伝解禁近松門左衛門の真実」が原案。吉良邸の討ち入りで知られる大石内蔵助こと赤穂藩の筆頭家老・大石良雄と近松の30年に及ぶ友情を貫いた男同士のドラマ。時代物の作品でありながら、ロックテイストな音楽も魅力となっている。