タレントのハリー杉山が31日、“恩師”への熱い思いを語った。大阪・関西万博会場(大阪・夢洲)の「テーマウィークスタジオ」で開催された、世界禁煙デー記念イベントのパネルディスカッションに登壇。
中国、インドネシア、コロンビア出身の留学生らと、各国の禁煙への取り組みについて紹介、討議したハリー。自らを「毎月300キロ走る“健康オタ”」と称しながら、学生時代を過ごした英ロンドンでは「サッカー文化、パブの音楽文化で、お酒とたばこはセットでした」と“悪友”とともに紫煙をくゆらせていたという。「でも今はそういうものがなくなって、disgusting habit…気持ち悪い習慣っていう社会認知になっているんです」。現在はたまに葉巻をたしなむことはあっても、基本的には“卒煙”したということだ。
そして話題は森脇へ。4月17日に大腿骨内顆(だいたいこつないか)軟骨と内側半月板を損傷した右膝の手術を受け、5月23日に退院したことをスポーツ報知の報道で知ったハリー。「僕、森脇さんの話になると長いですよ」と口角を上げた。そして「森脇健児さんがいなかったら僕のランライフは存在しないんですよ」と語気を強めた。
TBS系特番「オールスター感謝祭」の名物コーナー「赤坂5丁目ミニマラソン」がライフワークになっているのは、3度の優勝を誇る森脇も、15年春に頂点をつかんだハリーも同じだという。「赤坂のあの坂にどれだけの夢が詰まっているか…。森脇さんの背中を追って『いつか超えてやる』と森渉や小島よしおらと話したものです」と振り返る。
「森脇さんにボッコボコにされたからこそ、延長線上でフルマラソンに出合って、NHKBS『ランスマ倶楽部』のMCなど、お仕事の幅が広がっていきました。それで『ハリー杉山、スポーツ(のイベントや番組が)できるんだな』ということになり、Jリーグアウォーズの総合司会、英プレミアリーグ、スペインリーグの番組と。最初のきっかけは森脇さんなんです」
そして「森脇さんは、自分に人生の新たな道を与えてくれたヒーロー」と話すと、ハリーは大きな瞳を潤ませた。
森脇は右膝のリハビリを続けながら今秋の「赤坂―」への参加を模索。そして来春の13期ぶり優勝を公約に掲げている。だがハリーだって負けていない。「これは裏話なんですが、最近、常連組が負けまくってるんですよ。OWVの佐野(文哉)やワタリ119が強いから入賞すらできなくて。だから、常連組でお互いを鍛え上げるチームをつくろうとしています。これからベテラン勢が巻き返します。ご期待ください」
赤坂歴の長い“常連ランナー芸能人”とLINEグループをつくり、ハリーが練習メニューを提示するなどしているという。「まだ森脇さんには報告してないんです。