タレントのタモリ(79)がMCを務めるテレビ朝日系「タモリステーション」(13日・後8時)が、日本に誕生して103年を迎える「デパ地下」を特集する。
総菜から弁当、手土産、スイーツまで、さまざまなトレンドを生み出し、日本独自の食文化として定着したデパ地下。
見どころは、タモリ自らデパ地下に出向いた現地取材だ。日本最大級の面積、売り上げを誇る伊勢丹新宿店を訪れ、実践形式でおもてなしの極意をひもとく。魅力の一つは総菜だが、客の要望に応じた量り売りや華やかな盛り付けはデパ地下ならではの文化で、販売員が長年培ってきた技術が生かされている。そこでタモリは総菜の量り売りに挑戦。サラダをぴったりのグラム数で量る“職人技”で、意外な才能を発揮する。
近年、デパ地下は「DEPACHIKA」として海外の日本旅行ガイドで紹介されるなど外国人旅行客からも人気。好評なのは日本の包装技術で、包むのが難しい海苔(のり)缶のラッピングにもタモリは見よう見まねでチャレンジ。2つの体験を終えると「量り売りは難しかったですね。店員さんはひとパックひとパック、彩り良く美しく盛る。
番組ではデパ地下の成り立ちにも注目。食料品売り場はなぜ地下にあるのか、歴史を探ると開業当初は全く異なる目的のスペースだったことが明らかとなる。カツサンドやティラミスなど、時代を彩ったデパ地下グルメの歴史も大公開。収録を終えたタモリは「手が届くくらいのほどよい、ぜいたく感を刺激してくれる。消費やブームというものが何たるか、デパ地下を見ればよく分かりますね」と巧みな戦略に舌を巻くばかりだった。