フリーアナウンサーの徳光和夫さんが7日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「徳光和夫とくモリ!歌謡サタデー」(土曜・午前5時)に生出演し今月3日に89歳で亡くなった巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんをしのんだ。
長嶋さんに憧れ同じ立教大に入学し、日本テレビに入社後は公私ともに深い親交があった徳光さんは「リスナーのみなさま、非常に心あるメールをお寄せいただきまして…私のことを心配してくださいまして本当、ありがとうございました」と感謝し「確かにミスター長嶋茂雄さんが逝去されました。
続けて「孫娘なんかはね、電話かかってまいりましてですね。何度も電話かかってくるんで、何の電話かな?と思ってこちらからかけましたら『じじ、大丈夫?長嶋さん亡くなられて、じじも後追うんじゃないかと思って心配しちゃって』なんてかかってきたんです。『じじは大丈夫だよ。お前の子どもがじじがテレビで働いているとかラジオで働いているとか、わかるまでちゃんと生きているから』って言ったら『安心したけど長嶋さんってすごいんだね。あんまり長嶋さんのこと知らなかったけど』というほど、長嶋さんの今回の逝去によりましていかに偉大であったかということをお若い人たちにも知っていただけたんじゃないかなと思えてなりません」と明かした。
亡くなった3日について「正直…寝ていたんです。(午前)9時に電話がありましてね。それは立教大学の後輩で日本テレビの今、重役やっているプロデューサーがいるんですけど『徳光さん?テレビ見ました?』っていうから『うん?どうしたの?』って『いやぁ…長嶋さん亡くなられたんですよ』っていうから、もうそのまんま話もできなくなっちゃって。まず、ぼう然…ですよね。そして…何だろうな…たぶん、そうなっていたんじゃないかなと思うんですけど…ちょっと動けば涙。ちょっと動けば涙で…座り込んじゃって涙、涙だったんでありますが…だんだんそれが涙が消えたら喪失感になってまいりまして。
続けて「で…テレビをつけっぱなしでいたんであります。長嶋さんの映像が出てきますよね。何となく目をそちらに向けていたわけです…そうしましたら俺みたいにメソメソしているシーンなんか何もないんだよ長嶋さん。常に明るいし、常に活気、イキイキとしている姿しかない」と明かし「長嶋さんは自分のイキイキしている姿を通して多くのファンに影響を与えた。長嶋さんは本当に太陽のような笑顔が似合う人だったわけですね。だから、僕にとってはですね、昭和の太陽が千の風になったというような受け止め方をしなければいけない。こんなメソメソしてちゃいけない。長嶋さんは僕たちに明るさを与えてくれたんで、今後、長嶋さんを語っていく上では明るく語ろう、と。夜の(日本テレビの)番組も最初、出演をお断りをしていたんですが、出させていただいてその後、いくつかの取材には受けさせていただいたんですけど」と明かした。
そして「でも語った後は落ち込んじゃうんだよね。今日もこの放送が終わった後は何とも言えない喪失感にさいなまれると思うんです」と明かしていた。