大阪府・大阪市などが主催する「OSAKA MUSIC EXPO 2025」の「OSAKA MUSIC LOVER ―Everyone Lively―」が8日、大阪市中央区の大阪城ホールで上演され、5日間にわたって開催された“音楽万博”は、のべ4万1000人の観衆を感動させて幕を閉じた。

 大トリを務めたのは、初日の4日にもワンマンライブを行ったコブクロ。

「轍」「雨粒と花火」「THIS IS MY HOMETOWN」「DOOR」と披露し、最後は大阪・関西万博の公式テーマソング「この地球(ほし)の続きを」を、公式キャラクターの「ミャクミャク」とともにパフォーマンスした。

 「雨粒―」を歌い終えた黒田俊介は、リラックスムードで下手花道に巨体をかがめて腰掛けた。時刻は午後7時45分。「きょう出番、最後やから時間そんな気にせんでええって聞いたからな~。ええこと聞いたからな~」とMCの時間をたっぷり取ることを予告した。

 しかし小渕健太郎は「絶対持ち時間守れって言われました」と首を横に振った。それでも黒田は「みんな帰りの時間ある?」とファンに問う。「あるわ!」とツッコむ小渕を無視して「吉村さん(大阪府知事)呼んできて。帰りの時間…」と終電時間を遅らせるよう指示しようとした。すかさず小渕が「一番上を呼ぶな。間の人を呼べ」とツッコむと、それがツボに入ったのか、黒田は甲高い声で大笑いしていた。

 さらに黒田は止まらない。

オープニングで吉村知事が「この中で万博行ったことあるという方、手を挙げてもらっていいですか」と呼びかけると、およそ半数程度のファンが手を挙げたのだが、その様子を楽屋から見ていたようで「みんなに注意せなアカンなと思って。こん中で万博見にいった人?」と再度尋ねた。

 やはり挙手したのは半数ほど。すると黒田は「ここよ。見て。挙げてへん人いるやん。誰がそこマジメにやれ言うてんねん!」とお客さんを“非難”するのだ。そして「もう1回いくで。万博行った人!」。3度目の問いかけに、ノリのいい大阪のファンは約90%が手を挙げたのだった。「できるやん、なあ。俺らアンバサダーやってんねん一応。

もうこれからどこで聞かれても、万博行った人!」。四たびの問いに、おそらく100%が挙手。「よ~し、ありがとう! きょう、俺の仕事は終わった」とサングラスの奥で満足そうに目尻を下げていた。

 出演したのは、KAZ(GENERATIONS/数原龍友)、コブクロ、柴咲コウ、スガシカオ、BEGIN、flumpool、miwa(五十音順)。

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