プロ野球選手ら数多くのアスリートを手がけてきたプロトレーナー・安福一貴氏が代表を務める「株式会社スタークレス」(東京・品川区)が10日、横浜DeNAベイスターズの森敬斗内野手とマネジメント契約、元DeNAの吉村裕基氏、石川雄洋氏、ロンドン世界陸上4×100mリレー銅メダリストの藤光謙司氏とエージェント契約を結んだと発表した。

 同社は「今回の契約を通じて、各選手の個人活動(スポーツイベント・講演・メディア出演等)を支援しつつ、地域活性化や次世代支援に向けた取り組みを幅広く展開してまいります。

子どもから大人まで多世代が交流できる機会の創出や、企業・社会人に対しては人材育成や健康推進の分野での支援も推進していきます」とコメント。「将来的には『全国キャラバン型』の大型イベントの展開も視野に入れ、スポーツ・カルチャー・教育を融合した新たな社会モデルの構築に挑戦してまいります」としている。

 安福氏は2007年から4年連続で盗塁王を獲得した元西武、巨人の片岡保幸氏らのトレーナーを務め、08年の日本シリーズでの西武時代の片岡氏の「伝説の走塁」が大きな注目を集めた。

 現役時代から安福氏との親交を深めてきたという吉村氏は「今後イベントなどの活動もあるかもしれませんが、それ以上に、こうして“人としてのつながり”をベースに、一緒に進んでいきたいと思います」。石川氏は「自分は静岡で生まれ、横浜でプロ生活を送ってきましたが、これまで本当に多くの人に支えられてきました。だからこそ、次は自分が誰かの力になれるような存在でありたいという気持ちがあります」とコメントを寄せた。

 また、現役時代から起業するなど陸上界の異端児として話題を集めてきた藤光氏は「スポーツは勝敗だけでは語れない力がある。挑戦することの価値、失敗を恐れず一歩を踏み出す勇気、そして“継続することの意味”を、自分自身の経験を通して伝えていきたいと思います。今後は、子どもたちと一緒に走ったり、語り合ったりできるイベントもやってみたいですね。ただ陸上を教えるだけでなく、夢や悩みを共有できるような時間をつくっていきたい」と抱負を語っている。

 同社はインストジャズバンド「POLYPLUS」、イチロー氏のものまねで知られるタレントのニッチローともエージェント契約している。

 

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