米国で最も伝統のあるボクシング専門メディア「ザ・リング(THE RING)」は11日(日本時間12日)、パウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)の最新ランキング(6月11日付)を発表。WBC&IBF世界バンタム級(53・5キロ以下)統一王者・中谷潤人(M・T)が7位から自己最高の6位に浮上した。

中谷は8日に前IBF王者・西田凌佑(六島)と王座統一戦で対戦。初回から積極的に攻撃を仕掛けると、西田が3回に右肩脱臼するなどした影響もあり、6回終了時点で西田が棄権。中谷がTKO勝ちし、WBC王座は4度目の防衛に成功。IBF王座も奪取して、念願の統一王者となった。

 中谷は「試合を見ていただいて評価をしてもらったことにうれしく思います」と喜びを示した。

 5月4日に米ラスベガスでラモン・カルデナス(米国)に8回TKO勝ちした世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)の世界4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は2位をキープ。7月30日に横浜BUNTAIでリカルド・ラファエル・サンドバル(米国)の挑戦を受けることが発表されたWBA&WBC世界フライ級(50・8キロ以下)統一王者・寺地拳四朗(BMB)も9位と変わらなかった。

 中谷はかねてから希望していたリング誌のバンタム級チャンピオンにも認定された。近く認定ベルトが贈呈される予定。中谷は試合後の記者会見などでは今後について明言しなかったが、来年5月にも予定される東京ドームでの井上尚戦を見据えて、スーパーバンタム級に階級を上げることが濃厚。中谷は自身のインスタグラムで「これからはワクワクする方に突き進んでいきます!」などと投稿している。

 1位はWBA&WBO世界ヘビー級スーパー王者でWBC世界同級王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)。

3位はWBA世界スーパーウエルター級(69・8キロ以下)王者でWBO暫定王者テレンス・クロフォード(米国)と変わらず。

 6月11日付のPFPランキングは以下の通り。

(1)オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)

(2)井上尚弥(大橋)

(3)テレンス・クロフォード(米国)

(4)ドミトリー・ビボル(ロシア)

(5)アルトゥール・ベテルビエフ(ロシア)

(6)中谷潤人(M・T)

(7)ジェシー・ロドリゲス(米国/帝拳)

(8)サウル・アルバレス(メキシコ)

(9)寺地拳四朗(BMB)

(10)デービッド・ベナビデス(米国)

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