日本ラグビー協会は12日、宮崎市内で16日から始まる日本代表合宿の参加メンバー37人を発表した。昨季、ヘッドコーチ(HC)に復帰したエディー・ジョーンズ(65)体制2季目は、リーチ・マイケル(36)=BL東京=らベテランと共に、ノンキャップ選手を16人選出。
ジョーンズHCの“本性”が垣間見えた。リーグワンで最終週(5月31日、6月1日)まで戦った上位4チームの選手が合流し、始まる宮崎合宿。冬から戦ってきた桜戦士にとっては、つかの間の休息での再始動だが「疲労は精神的に疲労しているだけ」と指揮官。代表に選出される価値に触れ「やる気のある選手だけを選びたい。きついと思うのであれば、やってもらわなくていい」とまで言った。
もっとも「チャレンジに挑める選手を選んだ」と強調。7月の「リポビタンDチャレンジカップ」でウェールズとの2連戦に向け、豊富な運動量が求められる「超速ラグビー」を体現すべく猛練習が予想される。元巨人監督の長嶋茂雄さん(享年89)は1979年秋、走り込みなどハードなトレーニングを課した「地獄の伊東キャンプ」で後のエース・江川卓投手ら若手を育て上げた。今合宿、16人が代表デビューを目指す。「晴れて暑くて太陽が降り注ぐ中、ウェールズに運動量で勝ちたい」とジョーンズHC。27年W杯に向けた底上げを推し進める。