◆ストロングスタイルプロレス「ストロングスタイルプロレスVol.34  THE 20th ANNIVERSARY“―過激な仕掛人”新間寿追悼興行―」(12日、後楽園ホール)観衆1378=満員=

 初代タイガーマスクの佐山サトルが主宰する「ストロングスタイルプロレスは12日、後楽園ホールで4月21日に90歳で亡くなった団体会長を務める“過激な仕掛人”新間寿さんの追悼興行を開催した。

 第4試合後の追悼セレモニーで初代タイガーマスクが昨年11・5新宿FACE大会以来、7か月ぶりにリングに上がった。

メニエール病による深刻な体調不良に陥っていた初代虎。会場では新間さんが亡くなる前日の4月20日にスマートホンで佐山へ送った「一緒に後楽園ホールのリングであいさつをしようと思う。待ってるぞ」とビデオメッセージの音声が流れた。そして「タイガーマスク」のテーマソングが流れると初代虎が自力で花道を歩きリングイン。新間さんの「遺言」を守り7か月ぶりにリングに立った。

 追悼セレモニーには新間さんの陽子夫人、孫の野尻栞理さんの遺族、藤波辰爾、船木誠勝、ジャガー横田ら大会に参戦したレスラーらに加え、藤原喜明、前田日明がサプライズで登場した。

 マイクを持った佐山は新間さんを「私たちの昭和のプロレスの父を失いました」としのんだ。そして新間さんからのメッセージを守りリングに上がったことに「新間さんのお通夜の時に前田君が“佐山さん治りますよ”と声をかけてくれて。医者を紹介してくれて今日、ここに歩けるようになりました」と明かすと満員の会場は大きな拍手に包まれた。

 さらに「このまま行けば一年後には再デビューできそうです」と復帰に意欲を見せた。新間さんが新日本プロレスの専務取締役時代に活躍した藤波、前田、藤原らとのリングに「新間さんが僕らの姿を見て一番喜んでいると思います」と思いをはせ、今後、前田と共に世界最大の団体「WWE」に負けないプロレスラーを養成する計画を披露していた。 

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