いよいよ、春のJRA・G1レースも最終戦。そこで上半期の4歳以上による平地重賞の世代別成績を振り返ってみた。

▽4歳【15・13・13・77】勝率12・7%、連対率23・7%、複勝率34・7%

▽5歳【12・13・8・151】勝率6・5%、連対率13・6%、複勝率17・9%

▽6歳【6・7・10・122】勝率4・1%、連対率9・0%、複勝率15・9%

▽7歳以上【4・2・5・91】勝率3・9%、連対率5・9%、複勝率10・8%

 さらに4月以降に絞ってみる。

▽4歳【8・5・5・34】勝率15・4%、連対率25・0%、複勝率34・6%

▽5歳【2・5・2・59】勝率2・9%、連対率10・3%、複勝率13・2%

▽6歳【2・3・5・34】勝率4・5%、連対率11・4%、複勝率22・7%

▽7歳【1・0・1・26】勝率3・6%、連対率3・6%、複勝率7・1%

 4歳が圧倒的に強い。3月までに海外遠征をした馬も戦線に加わった4月以降はより4歳優勢に拍車がかかっている。

 過去10年の3着内馬をみると、1年以内に海外遠征を経験した馬が好走している。16年2着ドゥラメンテ(16年ドバイ・シーマクラシック2着)、17年1着サトノクラウン(16年香港ヴァーズ1着)、19年1着リスグラシュー(19年香港クイーンエリザベス2世カップ3着)、19年3着スワーヴリチャード(19年ドバイ・シーマクラシック3着)、21年1着クロノジェネシス(21年ドバイ・シーマクラシック2着)、23年1着イクイノックス(23年ドバイ・シーマクラシック1着)。

 今回のメンバーのうち、1年以内に海外レースに挑戦したのはドゥレッツァ、ローシャムパーク、プラダリア、メイショウタバルの4頭。うち4歳馬はメイショウタバルだけとなる。昨年のつばき賞、毎日杯で高い能力を示していたが、前走のドバイ・ターフでは勝ったソウルラッシュと0秒4差の5着。能力がG1級であるのは疑いようがなく、宝塚記念は過去10年で3頭がG1初制覇を挙げた舞台(15年ラブリーデイ、18年ミッキーロケット、24年ブローザホーン)。

 さらに母の父フレンチデピュティは、産駒のクロフネが母の父として20年と21年を連覇したクロノジェネシス、21年3着レイパパレ、23年2着スルーセブンシーズを送り出し、当レースと好相性。道悪も苦にしない先行脚質も魅力。気性面に不安を残すが、継続騎乗となる武豊騎手に託したい。

(編集委員・小松 雄大)

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