日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜・午後1時55分)が13日に放送され、“農業インフルエンサー”が小泉進次郎農相の政策の印象を語った。
番組では小泉農相がこの日、米国、タイなどから毎年関税なしで77万トン(主食用は10万トン)購入される「ミニマム・アクセス米」の入札時期を、例年の9月から6月27日に早める決定をしたことも報じた。
番組にリモート出演した島根・益田市のコメ農家で農業インフルエンサーとしても活動する草野拓志さんは、ミニマム・アクセス米について「短期的には9月は新米の時期と重なるので農家としては前向きではない」としつつも「中長期的には関税がかけられた輸入米が大量に出回ることを抑制できる可能性がある」との意見を述べた。
草野さんは関税なしで輸入された「ミニマム・アクセス米」や備蓄米が安く流通することでコメの価格が下がり、外国から関税を払って輸出すると採算がとれない状況ができ、輸入米の大量流通がなくなるのでは、との持論を展開。「小泉さんもあんまり頭が悪い人じゃないと思うので、こういった形で外国の輸入米を抑えつける、ガードにするために安い米をどんどん流通させているってことが予測できる」と話していた。またコメの価格を下げることで小規模農家が減り、大規模農家がやりやすい市場になることを狙っているとの意見も紹介し「ここは、いろんな仮定、状況が想定できる。自分は半々で見ている」と話すと、MCの宮根誠司アナウンサーから「草野さんはそうとう深読みなんですけど」と返されていた。
「ミヤネ屋」の紹介によると、36歳の草野さんは実家も農家で現在は独立し、島根・益田市で米農家を営んでいる。コロナ禍でコメ5キロ1500円だった際に倒産の危機を感じ、農業に関する情報発信を積極的に行い、SNS総フォロワー数は約19万人。