OSK日本歌劇団のトップスターに昨秋就任した翼和希のお披露目公演「レビュー 春のおどり」が14日、大阪松竹座で開幕した。NHK朝の連続テレビ小説「ブギウギ」(23年度後期)にも出演したスターが、新時代の幕開けを告げた。

 午前の部を終え「ホッとした」と息をついた。第一部の日本物「翔 ~Fly High~」では、タイトル曲の作詞(歌詞原案)に挑戦。♪異なることを恐れずに羽ばたきたい。羽+異=翼。「自分の芸名の由来を歌詞にするのは、ちょっと恥ずかしい気もした。でもお客さまの前で歌うことで『頑張っていきます』と決意を込めることができました」と襟を正した。

 開演前に同期の娘役トップスター・千咲(ちさき)えみとともに劇場前に立ち、浴衣姿であいさつした時間は晴れ間がのぞいたが、上演中は大雨だった。「私、嵐を呼ぶんです。初日はだいたい雨。シンガポール(1月の特別公演)も地下鉄が止まったほど」と“雨男”らしく一歩を刻んだ。

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