◆柔道 世界選手権 第2日(14日、ブダペスト)
女子52キロ級でパリ五輪代表の阿部詩(パーク24)が、クラスニキ(コソボ)に勝って自身5度目の優勝。2回戦敗退に終わったパリ五輪の雪辱を果たした。
2連覇を逃した昨夏の祭典から約1年。詩が世界女王に返り咲いた。今大会は2回戦から登場し、キプロスの選手に一本勝ちして初戦突破。準決勝もドイツの選手に一本勝ちをおさめ、決勝に進んでいた。「シンプルに、世界一になりたい」と再出発を期した世界選手権で有言実行を果たした。
2月、グランドスラムのバクー大会で復帰戦に臨み優勝。4月には全日本選抜体重別選手権を初めて制し、確かな再出発を果たしていた。「自分との戦いになる」と思いを秘めていた世界選手権。今大会は兄の一二三が男子66キロ級、準々決勝でまさかの黒星。兄妹同時Vとはならなかったが、兄の無念も詩が畳の上で晴らした。