11人組グローバルボーイズグループ・INIのインタビュー企画、第6弾はハイトーンボイスが魅力の髙塚大夢(26)。現在開催中のアリーナツアーには「妥協せずに作ったステージだけど体力的には大変」と笑みを浮かべた。

また、9月に控えるドーム公演には「広さを生かした演出で楽しませたい」とも。25日発売の新アルバムや「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」(日プ2)で大逆転でメンバー入りした時の心境、そしてドラマ出演の話も聞いた。

 今ツアーはパフォーマンス重視の骨太のステージなだけに、体力的な負担も相当なようだ。

 「今回はパフォーマンスのクオリティーにフォーカスしています。自分たちもたくさん意見を出して、セットリストも10回ぐらい変わりました。去年のファンコンのようにユニット曲はなくて、メンバー全員が全曲を歌って踊るので体力的にきつめなところはあります。かなりの負荷をかけている分、団結力が強まっているのも感じますが、ステージを降りたらみんなぶっ倒れてますよ。マッサージの方が帯同してくれていますが、いつも取り合いになっていますね(笑)」

 先月発表されたバンテリンドーム・ナゴヤで3DAYS(9月13、14、15日)の追加公演には期するものがあるようだ。

 「やるって聞いたのはツアーが始まってからです。昨年、ツアーのラストを京セラドームでやらせてもらったので、またできるのは素直にうれしかったです。去年の京セラはすごく緊張してちょっとビクビクしたところもあったので、今年はストレスフリーでやりたいです。以前、JO1さんのライブを京セラで見た時、メンバーの方が気球に乗ったりして広い空間を生かしたシーンもありました。

僕らもMINI(ファンの総称)の皆さんの近くにいけるような演出をしたいです」

 25日に3枚目となるアルバム「THE ORIGIN」が発売される。

 「今回のアルバムはハッピーな曲もあれば、ダークな曲もあったりで結構オールジャンルな内容になっています。ただ、それぞれの楽曲で歌い方のニュアンスやリズムの取り方も全然違ってくるので歌い分けは大変でした。一番苦労したのは『Non‐Stop』という曲です。歌い出しが僕なんですよ。個人的に歌い出しが曲の色を決めると思っていて、そこを任された期待に応えたかったし、曲も難しかったので結構テイクは重ねました」

 大学3年の時に日プ2に挑戦した。8位からのスタートも終盤では16、17位に。最終審査は厳しい状況の中で1、2位の候補に木村柾哉とともに髙塚が選ばれた。

 「現実的に僕が呼ばれるとしたら7位か8位ぐらいまで。そこで呼ばれなかったから『もう無理でしょ』というのと、諦めちゃいけない気持ちが錯綜(さくそう)していました。ファイナルに残った21人は、ステージ上の三角形の台の上に立っていて、1位の柾哉君が一番先頭で17位だった僕は一番後ろの列でした。順位の高い練習生の背中を見ながら『誰が選ばれるのかな』と思って見ていたら、まさかで…。

モニターに自分の映像があって『えっ、これ夢か』って。幻覚を見ているようで本当に信じられなかったです。その後になぜか『1位を狙いたい』とか言ってました。そんなのはみじんも思っていなくて、かなり気持ちが高ぶっていたんだと思います(笑)」

 7月にはフジテレビ系ドラマ「北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。」(火曜・後11時)に出演する。

 「お話を頂いてうれしかったです。ずっとお芝居をやりたいと思ってたので、もう『やった~』ですよ。主演の本田翼さんの後輩看護師で、先輩の感情のはけ口になるような役です。撮影前に演技レッスンを受け、(尾崎)匠海が出演していた番組を含め医療ドラマも結構見ましたし、理人には台本の読み合わせやセリフ覚えも手伝ってもらいました。出来栄えは分かりませんが、自分なりに頑張ったつもりです(笑)」

 ―素になれる瞬間は。

 「学生時代の友達と話している時は素になれます。最近はメンバーとお酒を飲んだりして、理人や(後藤)威尊の2人が多いかな~。そこでは仕事の話はしないし、それがいいバランスだと思っています。

2人とも11人でいる時と、プライベートで何も考えずに飲んでいる時ってちょっとイメージ違いますね。仕事じゃない顔になっているんで一緒にいて楽しいです(笑)」

 スキルの高さは誰もが認めるところ。「能ある鷹(たか)は―」ではないが、周囲に遠慮せずに隠している“爪”をもっと見せてほしい。(国分 敦)

 ◆髙塚 大夢(たかつか・ひろむ)1999年4月4日、東京出身。26歳。ポジションはメインボーカルで、傑出したハイトーンボイスの持ち主。NHKラジオ第一「ガチモン!」に後藤威尊と出演中。動物好き。167センチ、血液型O。

◆髙塚大夢が見たメンバー◆

 ▼池崎理人(23)「理人は一番心置きなく話せる。メンバーの誰とでもフランクに接していて、INIの隠れリーダー的な存在かも」

 ▼尾崎匠海(26)「自己分析がすごい。グループでの立ち位置や自分の強みや弱みとか、しっかり見極めた上で行動している」

 ▼木村柾哉(27)「柾哉君がリーダーで良かった。

おちゃめで抜けている部分があって、最年長だけど距離感を感じさせないのがいい」

 ▼後藤威尊(26)「威尊は自分のすごさをもっと知ってほしい。何があっても逃げ出さず、努力を積み重ねられるすごい人なんです」

 ▼佐野雄大(24)「雄大はよく周りを見ていて、誰かがメンタルやられてる時には、わざとらしくなく声をかけてケアしています」

 ▼許豊凡(27)「物事を冷静に、かつちゃんと見ている。冷静だからこそ生放送の情報番組で的確な言葉選びができる。すごいです」

 ▼田島将吾(26)「お兄ちゃんメンバーの中で一番甘えにいける。あと一番芸歴が長いせいか、たじ君がいると安心感が生まれます」

 ▼西洸人(28)「西君は自分の好きなモノに対しての追求する力が尋常じゃない。忍耐力がすごいのか、こだわりレベルが高過ぎる」

 ▼藤牧京介(25)「京介は歌はもちろんダンスもうまいし、MCでも彼のトーク力がすごい生きている。全てにおいて器用です」

 ▼松田迅(22)「迅は僕にないマインドを持っている。『俺を見ろ』みたいなスター性を感じるので、ちょっといいなって思います」

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