◇クラブW杯 1次リーグ第1戦 リバープレート3―1浦和(17日・シアトル・ルーメンフィールド)

 浦和はクラブW杯初戦のリバープレート(アルゼンチン)戦に1―3と敗れ、黒星スタートとなった。前、後半の立ち上がりに失点すると、一時はFW松尾佑介のゴールで1点差としたが、後半28分にも追加点を奪われて完敗。

第2戦はインテル(イタリア)と20日(日本時間21日午前4時)と対戦する。

 スコルジャ監督の下、堅守からのカウンターを武器とする浦和は、Jリーグでもおなじみのスタメンで挑んだ。GK西川、4バックには右から石原、ボザ、ホイブラーデン、長沼、ダブルボランチにボール回収力にたけた安居と司令塔のグスタフソン、2列目には右から金子、サビオ、渡辺、1トップにスピードスターのFW松尾を配置した。

 立ち上がりからリバープレートの圧力を受けた。前半12分、サイドからのクロスをFWコリーディオを頭で決められて失点。序盤は試合のペースを握られたが、スタンドから大歓声を送る約5000人の浦和サポーターの後押しも受け、反撃も開始。松尾を左サイドに置き、中央をサビオ、渡辺で構成する形に変化して、リバープレートの隙を探し続けた。前半42分にはDFボザがパスカットから持ち運んで縦パスを入れると、MF金子が左足でミドルシュート。GKに防がれたが、ゴールに迫る圧力は見せた。

 しかし後半立ち上がりに痛恨のミスから失点。後半3分、浦和は自陣での浮き球を、DFホイブラーデンがバックヘッドでGK西川へ。しかしこれがリバープレートFWドリウシに狙われており、西川の対応も間に合わずに2点目を奪われた。

 浦和にも今クラブW杯の初ゴールが生まれた。後半11分。MFグスタフソンのパスを受けたMF金子が、ペナルティーエリア内で巧みなボールタッチを見せて相手DFと入れ替わると、倒されてPKを獲得。同13分、キッカーを務めたFW松尾が、冷静に左へと決めて1点差とした。この試合、スピードを生かして相手の脅威となっていた松尾が、反撃ののろしを上げた。

 しかし試合巧者だったのは、南米の雄だった。浦和が途中交代でFWチアゴサンタナ、MF関根を加えて攻撃のギアを上げようとしていた直後の後半28分。リバープレートはCKから途中出場のMFメサが決めて3点目。浦和に傾きかけていた流れを、断ち切るかのような追加点だった。その後は浦和もFWサンタナが決定機を迎えたが、ゴールを奪うことは出来なかった。

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