◆陸上◇全道高校体育大会(18日、旭川・花咲スポーツ公園陸上競技場)
個人8種目と男女400メートルリレーの決勝が行われた。女子100メートルは、2年連続全国高校総体3位の旭川志峯・山崎心愛(ここあ、3年)が11秒83で3連覇を達成。
道内に敵なし。旭川志峯・山崎が2位に0秒21差をつける圧勝で3年連続の頂点に立った。99~01年を制した恵庭北・池内るり以来24年ぶり、大会史上5人目の快挙に「とりあえず3連覇できてよかった」と胸をなで下ろした。
決勝は向かい風2・1メートルの条件で行われた。スタートから飛び出すと、強化してきた「二次加速のピッチアップ」でライバルたちをさらに引き離し、8人中唯一の11秒台でフィニッシュ。「向かい風が強い中でも(11秒)8台を出したことはすごい自信になった」と振り返った。
決勝には旭川志峯から3人が出場。400メートルリレーは全国で表彰台やトップも狙える選手がそろっていたが、5月の旭川支部予選でバトンミスが響き敗退。全道の出場権を逃していただけに「逆に燃えました」と、個人種目にかける思いは人一倍強い。
全国高校総体(7月25~29日、広島)で狙うのは悲願の初優勝。御家瀬緑(みかせ・みどり)=住友電工=が持つ北海道高校記録11秒46の更新も視野に入れる。
【女子】▽100メートル 〈1〉山崎心愛(旭川志峯)11秒83▽1500メートル 〈1〉木田美緒莉(旭川龍谷)4分22秒42=大会新▽400メートルリレー 〈1〉立命館慶祥(大内、板谷、林、中井)47秒56▽走り高跳び 〈1〉矢沢礼菜(立命館慶祥)1メートル62▽砲丸投げ 〈1〉田辺采子(北見柏陽)11メートル61
〇…男子100メートルは北海道栄・三輪が、18年の安田凌真(北海)らに並ぶ大会タイ記録で優勝した。昨年は個人種目に出場すらできなかったが、苦手だったスタートを一冬で改善。体を大きく使って前に出ることを意識し、タイムの向上につなげた。この日は400メートルリレーも制し、2冠を達成。「インターハイでは個人もリレーも決勝に残って、いい記録を持って帰りたい」と力を込めた。
【男子】▽100メートル 〈1〉三輪紘大(北海道栄)10秒57=大会タイ▽400メートルリレー 〈1〉北海道栄(西川、三輪、谷中、脇坂)40秒62▽棒高跳び 〈1〉関谷悠暉(八雲)4メートル50▽円盤投げ 〈1〉大垣尊良(厚真)47メートル46▽八種競技 〈1〉若松寛大(北海道栄)5397点=大会新