J1鹿島と茨城県は19日、茨城・鹿嶋市内の鹿島の本拠地「茨城県立カシマスタジアム」について、2025年7月1日より「メルカリスタジアム」を新愛称とすることを発表した。略称は「メルスタ」。

 茨城県とクラブによる募集を経て、スタジアムのネーミングライツ(施設命名権)を「メルカリ」(東京・港区)が取得した。契約期間は3年(~28年6月30日まで)。金額は年間1・5億円。所有する県、指定管理者の鹿島とで折半する運用になるという。

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 スタジアムで会見が行われ、鹿島の小泉文明・代表取締役社長は「このスタジアムのパワーは、アントラーズの強さの根幹。熱量高いスタジアムを維持、発展させ、体験価値を向上させたい。テクノロジーをうまく活用し、安心・安全の利便性の両立を目指す」と意気込みを語った。

 数社と交渉を行った上、メルカリが命名権を取得した。今後さらにメルカリ社の知見を生かしたスタジアム環境の改善・発展を加速させていくという。

 契約金は3年総額4・5億円。所有者の県は老朽化対策としての維持・管理費に充てる方針。指定管理者の鹿島・小泉社長は使用用途について、現段階では未定としながらも「スタジアムの価値を上げるためにいただいたお金。

価値を上げることが勝利に近づく。勝利のため、という使い方をしたい」と述べた。

 契約は7月1日からスタートする。「メルカリスタジアム」の初戦は、7月20日に行われる第24節柏戦となる。現時点で首位(鹿島)と2位(柏)の直接対決で、メルスタ初陣を迎えることになる。

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