バスケットボールB1のレバンガ北海道の新オーナーの小川嶺氏が19日、札幌市の秋元克広市長と面会し、札幌駅周辺に新アリーナ建設の構想を明かした。

 単発アルバイトの仲介アプリ運営「タイミー」(本社・東京)の創業者で代表取締役社長としても知られる小川氏は、秋元市長に「札幌駅周辺の利便性の高い場所にアリーナを作り、町が新しく作られるくらいの規模をレバンガとしてもチャレンジしていきたい」と語り、札幌市へ実現に向けた協力を求めた。

 面会後に取材に応じ、新本拠地について「札幌駅周辺を第1候補にしたい」と改めて語った。新アリーナは、敷地面積3ヘクタール(約9000坪)以上、収容人数1万人超の規模を想定。オフィスや飲食店、ホテルなどを集約した複合施設をイメージし、予算規模は「数百億で収まる話ではなく、1000億円に乗ると思う。駅近くに作ることで、北海道を中心とする地場の企業から出資を募っていきたい」と言及した。

 札幌駅周辺の広大な土地となると物件は限定的だが、既に建設地の選定を始めており、関係企業と接触しているという。小川氏は「ある程度、目処は立ち始めている状況。決して絵空事ではないと思っていますし、実現できる範囲に入ってきている」と語った。

 昨今、建築資材の高騰や作業員不足など工期が遅れる要因が山積している。候補地も建物がある場合は更地にする作業があるため、「(完成まで)10年近くかかってしまうが、どこまで早めることができるかが重要」と明かし、早期実現を目指している。

 小川氏は6日に新オーナーに就任して以降、日本代表・富永啓生の獲得に成功するなど、チームの改革を着々と進めている。

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