俳優の阿部寛が19日、都内で主演映画「キャンドルスティック」(米倉強太監督、7月4日公開)のジャパンプレミアに菜々緒、津田健次郎らと登壇した。

 川村徹彦氏の著書「損切り:FXシミュレーション・サクセスストーリー」が原作。

刑務所上がりの天才ハッカー・野原(阿部寛)がFXトレーダー・杏子(菜々緒)らと協力して、AI(人工知能)をだまし、一攫千金(いっかくせんきん)を狙うストーリー。ハワイ・台湾など世界4カ国・6都市で繰り広げられるマネーサスペンス映画となっている。

 阿部は「脚本を見たときは株の話だし、正直イメージが湧かなかったです。でも、完成したものを見たとき、詳しくない人でも理解できる作品になったなと思いました。世界各国で撮影を行ったんですけど、今まで見たことないような合作になりました」と自信を見せた。菜々緒との共演については「なんかすごくうれしかったです」とはにかんだ。

 本作の内容にちなみ、AIに悩みを相談するならと聞かれた阿部は「何か話をしないといけないとき、気の利いたことが言えないんです。他の方が話すのを見て、すごいなと思うのでAIに相談してみたいです」と明かした。

 最後は「監督もすごい才能だし、カメラマンの方も元役者で僕たちの動きを先読みしてくれました。だからキャスト一人ひとりのキャラクターが描かれている、すばらしい作品になったと思います。そのあたりを楽しんでもらいたいです」と締めくくった。

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