テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は20日、卸売り業者の間で取り引きするスポット市場で銘柄米の価格が急落していることを伝えた。

 番組ではスポット市場価格の中で、最も高いと言われている新潟産コシヒカリが1俵(60キロ)玄米あたり、5月末で5万1000円ほどだったが、3万5~6000円(19日時点)のものが出ていると伝えた。

さらに秋田県産あきたこまち、山形県産はえぬきなども3割程度、値下がりしているとした。

 今後のコメの販売価格について、備蓄米が市場に出回り来月以降下がるとしながらも、今年の新米の生育状況では再び高値に戻る可能性があるとも報じた。

 コメンテーターを務める元テレビ朝日社員の玉川徹氏は「今回(価格が)下がってきたのも、それはそれで理屈が通る」と語り、備蓄米放出で安いコメが流通したことで、「それほど味が変わらないと知れ渡った。そうなってくるとおコメは安い方がいいという人は、そっちを買いますよね」と現状を分析した。

 さらに銘柄米を買うのは、「おいしいお米を求める人」とした上で、「あと2か月ぐらいすると新米が出てきちゃう。新米が出てきたらどんな銘柄米でも(味は)新米にはかないませんから」と今は銘柄米で人気があっても、新米が出てきたら古米になると力説。その結果「売れ残っちゃう可能性がある。そうなるといまのうちに(価格を)下げないと、売り切っておかないと、という話にたぶんなってきた」を持論を展開。「4月とか5月とかこれくらいに(放出が)始まったから備蓄米が持つんですね。去年のうち(から)だったら備蓄米がつきてしまいます。そうなったら(価格が)下がらなかった」と見解を述べていた。

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