Daiichi―TV新人アナウンサー、静岡市出身の竹川奈々です。12日の昼ニュースにて「初鳴き」をしました。

“初鳴き”とは、新人アナウンサーが初めて放送でアナウンスすることを指す業界用語です。

 当日を振り返ってみると、一番緊張したのはリハーサルでした。不安で胸がいっぱいになり、手が震えたのを覚えています。特に、選挙関連のニュースは普段以上に名前に敏感になることが求められ、プレッシャーに押しつぶされそうでした。しかし、本番が近づくと不思議と覚悟が決まり、「自分を信じて」と送り出してくださった先輩方の言葉を力に、なんとか落ち着いて臨むことができました。

 私は大学4年間を東京で過ごし、東京の某テレビ局で報道番組のテロップ制作のアルバイトをしていました。幼少期から漠然とアナウンサーという職業への憧れはありましたが、多くのスタッフの思いをつなぎ、アンカーとして視聴者に言葉を届けるアナウンサーの姿を間近に触れ、この職業を志しました。

 夢のスタートラインに立てた今、喜びの一方で、自らの未熟さも痛感しています。言葉の重さと責任を胸に、皆さんの生活に寄り添った情報を届けていけるよう日々、精進していきます。

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