J1横浜FMの西野努スポーティングダイレクター(SD)が20日、横須賀市内で取材に応じ、キスノーボ監督の退任について説明した。

 今季就任したホーランド監督が4月18日に成績不振で解任され、キスノーボ監督が後任についたが、暫定で指揮を執った期間を含めて公式戦2勝8敗とふるわず、双方合意のもとで退任することが19日に発表された。

 後任については、川井健太氏と合意間近だったが、コーチ陣などの人選を巡って最終的な合意に至らなかった。21日の13位岡山、25日の17位FC東京とのホーム2連戦は大島ヘッドコーチが暫定で指揮を執るが、新監督の選定は急務となっている。西野SDは「複数の候補者を立てて、準備を常にしている中で、濃度、密度を上げていたのは事実です。それが今、こういう状況になり、最終段階と言いますか、3人目の監督を決める、決めないといけない段階にきていると思います」とした上で、「今このタイミングで試合がすぐに迫ってくる、たくさんの試合があるというところで、例えば新しい外国人監督を外国から連れてきますとなった時にはやはりそっちのリスクの方が大きい。今の現状のスカッドで選手たちをフルパフォーマンスさせるという点が最大で優先順位が高い。そういった視点では、国内での経験者、そして、出来れば日本人と考えています」と言及。また大島ヘッドコーチが監督に昇格する可能性についても「常に入っています。パトリックの時から入っています」と明かした。

 現在チームは19試合で3勝5分け11敗で最下位と低迷。21日にホームで13位の岡山戦との対戦から、17位FC東京、16位湘南、19位横浜FC、15位名古屋と中断期間前にJ1残留争いをする上で負けられない試合が続くだけに、早急な判断が求められる。「今一番重要なことはパトリック監督の会見の際には空気を変えること、一人ひとりの選手がパフォーマンスをすることを申し上げたと思います。そこは変わりません。

結果的にはスティーブ監督から、パトリック監督の時間にかけて、チームの雰囲気を大きく変えることは今は出来なかったと思っています。ですので、空気を変えるということは選手一人ひとりがしっかりとサッカーを楽しんで、対戦を楽しんで、そして自分たちのするサッカーを信じてプレー出来ることだと思っていますので、選択肢はそれほどたくさんはありませんが、そういった所を重視して、今準備しております」と話した。

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