TOKIOの国分太一(50)がコンプライアンス違反で無期限活動休止することを20日、副社長を務める株式会社「TOKIO」が発表。日本テレビは国分の同局系「ザ!鉄腕!DASH!」(日曜・後7時)の降板を発表した。

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 フジテレビと中居正広氏の問題により、放送界全体の信用が問われる状況下で起きた国分問題。フジは1年半前から問題を把握しながら中居氏の出演を継続したことでも批判を浴びた。日テレは事態を把握後「空白期間を作らずスピード感を持って調査すること」「調査中は国分の出演シーンをカットすること」など、フジの対応を他山の石とした。今月末の株主総会の前に問題に片を付けたい狙いもあっただろう。

 「出演者の降板」といういわゆる“編成上の都合”に早朝から臨時取締役会が開かれ、社長自ら即日取材対応することは異例中の異例。背景には「―DASH!」が「日テレ日曜の5本柱」(局関係者)であることも大きい。日曜夕~夜帯放送の「笑点」→「真相報道バンキシャ!」→「―DASH!」→「世界の果てまでイッテQ!」→「Golden SixTONES」(今春まで「行列のできる相談所」)で、老若男女からの人気を集め30年続く同番組の信頼は、局の命運にも直結する。

 毎月の社長定例会見では、自身の言葉で時にサービス精神旺盛に語る姿が印象的な福田社長が、この日は事案の「プライバシー保護」のため鉄壁守備に徹した。具体性を欠く回答がかえって臆測を呼び、モヤモヤ感を抱く視聴者も少なくないだろう。

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