歌手で女優の浅香唯が21日、東京・Zepp新宿で「デビュー40周年記念コンサート」を開催した。同じく40年前のこの日にデビューした歌手・中山美穂さん(24年死去、享年54)を追悼した。
1985年のこの日、シングル「夏少女」でデビューした浅香は、純白の衣装でステージに登場し「ぴったり40周年を迎えました!本当に、本当に皆さのおかげさまで私、ここに立ってます」と胸いっぱいな表情で感謝。ファンたちは「おめでと~!」と祝福した。
ライブ冒頭から、天国の“同期”へ思いをはせた。85年デビューは「アイドル四天王」と呼ばれた浅香、中山さん、南野陽子、工藤静香を筆頭に豊作世代で「みんな今もバリバリ現役で活躍してる。私も頑張らなきゃなって」と刺激を告白。少しの沈黙をはさんで「とても残念なことに、中山美穂さんがちょっと早く旅立ってしまった。いまだに『うそでしょ?』と信じられない」と吐露した。
デビュー日まで同じ中山さんは特別な存在で、「きっと美穂ちゃんも今日という日をどこかでお祝いしているのかなって。だから、今日は美穂ちゃんの曲を歌わせていただこうと思って。事前に(実妹で女優の中山)忍ちゃんに相談したら、すっごく喜んでくれた」と話すと、会場は大歓声に包まれた。
中山さんのデビュー曲「C」を披露することを明かし、「ささやかながら、美穂ちゃんのデビューのお祝いができたら。失礼の無いように美穂ちゃんの映像を見て、いっぱい練習してきました。
その後は、自身のヒット曲「C‐Girl」「セシル」「TRUE LOVE」など全20曲で魅了。「ヤッパシ…H!」では、緊張気味に「超どきどきしてるの」とドラムをサプライズ演奏し、ファンを沸かせた。実父母も駆けつけた会場を見渡し「40周年は通過点。目指せ70周年、80周年もあるかもしれないので応援してね。幸せ者です、浅香唯でよかった!」と笑顔で呼びかけた。
来月19日には追加公演を神奈川・川崎市のクラブチネチッタで開催。今秋には単独ライブ「Billboard Live 40th Anniversary Premium 2025」(9月15日=大阪・ビルボードライブ大阪、同28日=神奈川・ビルボードライブ横浜)を予定している。