◆明治安田 J1リーグ▽第21節 C大阪2―1東京V(21日・ヨドコウ桜スタジアム)

 C大阪が、東京Vとの一戦でリーグ2試合ぶりの白星を収めた。FWルーカスフェルナンデスは2アシストで貢献し、2018年以降のシーズン最多アシストをわずか22試合で更新した。

 C大阪は前半20分、右サイドでボールを持ったFWルーカスフェルナンデスが放ったクロスに、FWラファエルハットンがエリア内で動き直して頭を合わせ、先制に成功した。後半からはFW中島元彦と、主将のMF田中駿汰が出場するなど、プレッシングを修正。主導権を握り直した同17分、ルーカスとのパス交換で中島が中央を打開すると、相手最終ラインの裏へパスを送る。受けたハットンは接触で倒れたがプレーは続行。流れたボールを拾ったルーカスは、ファーで待つFWチアゴアンドラーデの頭にドンピシャで合うクロスを相手DFの頭を越えて届け、決勝点を生んだ。

 この試合だけに限らず、方向、奥行きまで全てが見えているような精度高いクロスを供給し続けているルーカス。2点目に関して「蹴る瞬間に高さを調節して、チアゴが走り込んでヘディングで競り勝てるようなボール。ジャンプしなくてもチアゴが決められるボールになったことは良かった」と冷静に振り返るが、22試合で14アシスト3得点。2018年以降のシーズン最多記録では、同年に浦和の柏木陽介が記録した13アシストを驚異的なスピードで超えていった。

 現在、総得点リーグトップの34点を記録する攻撃陣をけん引していることは言うまでもない。それでも「これだけ試合を重ねると、お互い良く分かってくるようになってくる。自分がチャンスを作れていること、彼らがしっかりゴールにつなげてくれていることのどっちもうれしい。

フィニッシュを決めてくれているから、僕にアシストがついていることは忘れてはいけない」とさらりと言ってのけ、7月5日に本拠で行われる「大阪ダービー」第2ラウンドを見据えた。

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