演歌歌手の美貴じゅん子が22日、都内でデビュー30周年パーティーを開き、開演前に報道陣の取材に応じた。

 1996年に「ほおずき」でデビューするもヒット曲に恵まれず、長らくアルバイトをしていた美貴は2021年、デビュー25周年を機に古巣のテイチクに復帰し「土下座」がスマッシュヒット。

新たな歌手人生がスタートし30周年の節目を迎えた。

 美貴は「万感の思いで歌うという気持ちでもございません。十何年も冬眠生活がありましたので、歌手ではない自分の生活も含めて、私の30年を支えてくれた歌だけじゃなくて、いろんな意味で支えてくださった皆さんに感謝の気持ち」としみじみ。「ひとつの思いとしては、涙は流さないように決めています。ヒットして、自分の足で紅白のような恩返しできるステージに立ったときに初めて涙を流すもの」と語った。

 ステージでは、デビュー曲の「ほおずき」や最新曲の「流氷たずね人」など持ち歌のほか、ポップスのカバーなど21曲を披露。山川豊、細川たかしもゲスト出演し花を添えた。「山川さんからは『いつも通りに緊張しないでやってね』と言っていただきました、

看板(細川)は『若作りをするのはずいぶん一人前になっているけど、しっかり歌いなさいね』、と(笑)。

みなさんの言葉がすごく温かくてうれしい」と笑みをみせた。

 デビュー当時を振り返り「30年前の自分から大きく変わったのは『甘さ』。CD1枚売ることの聞いていただく買っていただくことの大変さが、誰よりも身にしみて分かっている」と美貴。「当時と変わらないのは、自分で決めたことは絶対にやるというところ。

その執着心が復帰につながったのかと思っています」と語り「いま50代ですけど、衰えていくことは、私は絶対に信じていない。鍛えていけば、必ず今よりもっといい歌が歌えると信じているので、30代の10年間を巻き返すような、そんな気持ちで過ごしていきたいなと思います」と今後の歌手生活への誓いを立てた。

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