TBS系「水曜日のダウンタウン」(水曜・後10時)のドッキリ企画で話題のひょうろくが、8日からNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜・後8時)に出演している。このほどスポーツ報知などの取材に応じた。

 大河ドラマ出演が決まった時は「えーってなった」。「水曜日―」で何度も”被害”に遭っているドッキリだと疑いながら現場に向かうと、田沼意次役の渡辺謙がおり「渡辺謙さんが僕のために動くことはない」とようやく出演を確信したという。

 演じる松前廣年は江戸時代の家老(藩の最高位)。ひょうろくらしからぬ役柄に「ずっと悩んでいた」というが、スタッフから「位の高い方なので、凜(りん)として」とアドバイスをもらった。「ひょうろくだったらこうするだろうみたいなのを無くした」と工夫もした。

 廣年の兄・道廣を演じたえなりかずきとは、共演シーンも多かった。自身の起用理由については「聞いていない」としながらも「勝手に(思ったのは)、えなりさんと顔が似ているからかな。昔、言われていた」と笑った。撮影では「(えなりに)呼び出されるシーンがあるけど、そこが本当に怖かった」と回想。一方、優しい先輩としての顔もあったそうで「ご飯に誘ってもらって、ご一緒させていただいた。帰りに『弟君』ってタクシー代もくださった」と明かした。

 2012年からお笑いコンビ「ジュウジマル」として活動したが、相方の都合で解散。

その後はアルバイト生活をしていたが「さらば青春の光」との出会いが転機となった。22年3月放送の「水曜日―」で、「さらば―」の森田哲矢の説「リアルに『へー!』って言わせるの難しい説」の仕掛け人として出演し、視聴者の間で不思議で素直な言動が話題に。同時に演技力も目に止まり、タレント、俳優業を本格的に始動するきっかけとなり、現在のブレイクにも繋がる。

 俳優としては22年にデビューし、今年で4年目。4月放送のBS日本テレビ「コンシェルジュの水戸倉さん」でドラマ初主演し、その2か月後の現在「べらぼう」が放送されている。俳優業の魅力には「伝わる伝わらない別にして、どこまで楽しめるかが楽しい」。ただ、今回の撮影では「楽しむ余裕がなくて、今思うと準備不足だった。もう1回最初からやりたい」と反省も口にした。

 今後の目標は「あんまり(具体的なこと)なくて、いただいた仕事を一生懸命に頑張る」としたうえで「演技にとらわれず、おもしろそうな仕事に挑戦していきたい」。ドッキリについては「ない方が精神的には…」とあまり前向きではなかったが「気づいたときには終わるから、そのときはそのときかな」と笑っていた。

編集部おすすめ