来年2月22日の東京宝塚劇場公演「ボー・ブランメル~美しすぎた男~」「Prayer~祈り~」の千秋楽をもって、宝塚歌劇団を卒業する雪組トップ娘役の夢白(ゆめしろ)あやが、24日、兵庫・宝塚市の同劇団で退団会見に臨んだ。
真っ白なワンピースで会見に登場した夢白は、卒業を意識した時期について「ベルサイユのばら―フェルゼン編―」(2024年)東京公演の千秋楽の日だったことを明かし「彩風(咲奈)さんがはかま姿で(大階段を)下りられてきた時に、そのタイミングが来たといいますか、次そこに立つのは自分だなと、その時確信しました」とほほ笑んだ。
彩風にも報告しており「その決断ができる日がきて良かった」と言われたという。同劇団での一番印象深い場面については、トップお披露目公演の「BONNIE & CLYDE」(23年)を挙げ「緊張しいなんですけど、あの役柄、世界観が本当にマッチした初日の感覚。やはり役になりきること、そして舞台に立つことがどれだけ幸せなことなのかというのを感じた瞬間だったので、すごく記憶に残っております」とはにかんだ。歌劇団も現在改革の途中にあり「やはり劇団と生徒が一致団結して進んでいかなければ。団結する力というのは大切だなと私は思っています」とキッパリ答えた。
夢白は2017年入団の第103期生。宙組に配属され、美貌(びぼう)、スタイルと、芝居力で早くから将来を嘱望された。20年9月16日付で宙組から雪組に組替え。22年12月26日付で同組トップ娘役に就任し、トップスター・彩風咲奈の2人目の相手役として、23年の「BONNIE & CLYDE」(愛知・御園座公演)で新トップコンビお披露目。23年の「Lilac(ライラック)の夢路」「ジュエル・ド・パリ!!」で宝塚大劇場、東京宝塚劇場お披露目となった。彩風の退団により、朝美絢の相手役となり、24年の「愛の不時着」(東京建物 Brillia HALL、梅田芸術劇場)で新トップコンビお披露目。
トップ娘役として、宝塚大劇場、東京宝塚劇場の出演は計5作となる。最後にファンに向けて「最後の日まで私らしく宝塚の娘役として追求し続けたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」と決意を語った。